完全数と過剰数の倍数は過剰数になる

問題

$\sigma(n)$を自然数の正の約数の総和を求める関数とすると,自然数$n$が完全数であるとは$\sigma(n)=2n$となることでした。もし$\sigma(n)>2n$なら$n$を過剰数,もし$\sigma(n) < 2n$なら$n$を不足数と呼びます。$n$を完全数または過剰数とします。$k > 1$を任意の自然数とすると$kn$は過剰数になることを証明してください。


難易度:
完全数の性質と未解決問題の練習問題

解答

$n$が完全数または過剰数なので$\sigma(n) \geq 2n$が成立します。示すべきことは$\sigma(kn) > 2kn$となることです。

$kn$の約数は$km$ ($m$は整数)の形に書けるものとそうでないものに分けることができます。特に,$1$は$km$の形に書くことができない約数です。$km$の形に書けない約数で$1$以外のものを除外すると次の不等式が得られます。

\begin{align*} \sigma(kn) &= \sum_{d \mid kn} d \\[6pt] &\geq 1 + \sum_{m \mid n} km\\[6pt] &= 1 + k \sum_{m \mid n} m \\ &= 1 + k \sigma(n)\\[6pt] &\geq 1 + 2kn\\ &> 2kn \end{align*}

ゆえに,$\sigma(kn) > 2kn$を得たので$kn$が過剰数であることが証明されました。

わからないところがあったらテキストを復習しましょう。

完全数の性質と未解決問題

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